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■お母さんが家事をしているときに、「うるさい!」と叫んだ子の気持を聞いてみると…。
他の人の声がしたり、物音がして集中できないのは、やっているプリントが難しいか、もともと音に敏感な子かどちらかという予測はつく。しかし、とりあえずその見方を外して、その子がどうして「うるさい」と言うのかを聞いてみると、対応策は見えてくる。
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■プリントをやっていて、「うるさい!」と叫ぶT君
年長のT君は、今年の3月20日に入会しました。幼児ー0から始め、ほとんど毎日やって、約3カ月で幼児教材を終えました。今は、小1ー7(+3の足し算)をやっています。)
先週教室に来たとき、そのT君のお母さんに、「Tは、いつもダイニングテーブルでプリントをやるのですが、この前ちょうどプリントをやっているときに、私が食器を洗っていると、『うるさい、静にして!』と言われてしまいました。そのときは、『これを洗い終わったら静かにするからね。』といったのですが、そうしたら怒ってしまって、プリントを投げ捨ててしまったんです。こんなときはどう言ったらいいんでしょう?」と相談されました。
お母さんにそう聞かれて、とっさに、「私だったら、どのくらい静かにしていればいい?その間お母さん何をしていればいい、この食器は必ず洗わなければならないのだけれど、それはいつ洗えばいい?今日は特別に静かにしてあげるけれど、これからはプリントをやる時間を決めてね、その時間は食器を洗わないようにするから・・・と言うかなー」と話していましたが、それだけでは、こちらの意図が伝わらないなと思い直し、どう言えばいいのだろうと考えてみました。
静かじゃないとプリントをやらないというのを脅しに使っているような感じもしますし、お母さんに甘えているようにも見えますし、自分の気持ちをストレートに表現できるのはすごいとも思うし、でも、何となくお母さんがT君に振り回されているような気もするし、私がこのTくんとのやり取りで何を伝えられるのだろうと少し考えてしまいました。
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■どんなときにうるさいと思うか、T君に聞いてみると…。
そこで、次に教室に来た時にT君に聞いてみました。
「ねぇ、ねぇ、T君、お母さんや、妹がうるさいと思うのはどんなとき?」
すると「ストップウオッチを押すとき!」と言います。「え、じゃあらくだのプリントのときだけうるさいと思うんだ?」「うん」「いつもうるさいと思うの?」
ここでお母さんが代わりに答えます。「ここしばらくは妹がうるさかったりするのでプリントをやるときは二階の部屋の自分の机でやっていたのですが、最近は暗くなるのが早くて、二階でやるのが怖いみたいで、下のダイニングテーブルでやっています。それで、静かにしてと言うんです。」
これを聞いて、「そうかぁー」と納得しました。T君は、らくだのプリントをなんとか合格したいという気持があって、集中してやりたくて、それが、「うるさい」という表現になったようです。
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■〜のせいにしない学習の仕方を伝えたい。
その事実が分かったところで、指導者としての私が、このT君にどう対応するかということになるのですが、らくだの学習は、「家で母親が家事をやっていたり、兄弟姉妹が遊んでいたりする環境の中でも、自分でやると決めた時間にやるものだ」ということや、「〜のせいにしない学習の仕方」を是非伝えたいと思いました。
そこで、私は、それを念頭に置きながらT君に、こう言ってみました。
「そうか、『うるさいから静かにして!』と言うのは、何とかプリントを合格したいからなんだ? でも、それじゃあ学校には行けないよね。」「えっ、どうして?」「だって、学校は30人ぐらいいるところで勉強するから、ものすごくうるさいよ。うるさくて勉強ができないなら、学校では勉強できないよね!」「へぇー」
「ところで、T君は静かなところでしか勉強できないようになりたい、それともうるさいところでも勉強ができるようにしたい?」「うーん、わかんない」
「分かった、じゃあこうしよう。今日は静かなところでやると決めて、怖いけど二階でやるという日と、今日はうるさいけど下のテーブルでやるという日を一日置きに試してみたら?きっと、面白いよー」
「えぇー、そうかなぁー」
「そうだよ、せっかくだからいろいろな実験をしてみたら。」
「うーん」
さてさて、どうなることでしょう。
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■実験を始めたら、お母さんが楽になった。
今週、そのT君が教室にやって来るなり「1−6合格した。」と嬉しそうに言いました。
「今週はどんなふうにやったの?」と聞くと、T君はニヤニヤ。代わりにお母さんが、「妹がうるさいから、今日は二階でやるとか、暗くなったから、今日は下でやるとか、自分で決めてやっていたようです。私は、『今日はどっちでやるの?』と聞くだけでした。」
子どもが自分で決めるようになると、お母さんも楽になるようです。
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●子どものできないに寄り添うということは、親が自分のできないに向き合うことだった。
「らくだのプリントを親がやることにどんな意味があるのか?」と聞かれたら、「それはやってみないと分かりません。あなたもやってみませんか?」と、提案するかもしれない。
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■Kさんのお子さん(小1、小4の男の子)は、夏休みになったのをきっかけにらくだのプリントを始めました。
最初に教室に来て、私と子どもたちとのやりとりを見ていたKさんですが、帰り際に、「私もやってみようかしら!」
「やってみたら!」と言ったら、本当にやり始めることになりました。
前号に続き、Kさんが書いてくれたものを、本人の了解をとって皆さんにご紹介します。
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■9月5日
2学期が始まって、朝ごはんを食べる前にらくだをやろうと子どもたちと決めて1、2、3日と続いた。
4日は、サッカーの試合で6時40分に家を出たので、らくだは夕方。5日の日曜も夕方にやった。夕方は、6時までに、宿題、おふろ当番、かたづけをやってしまおうということになっていて、多少の時間のズレはあるがやっている。朝、らくだができないときは、その時間にやることにして。
子どもたちはこのパターンで。私はといえば、空き時間にやっている。今日は、3男(1歳)を寝かせた後、夫がお風呂に入っている時間に。らくだをやっていて、一番大変なのは私かもしれない。
プリントをやることよりも、何も言わなくても子どもたちがプリントをやる、続けるために、生活時間を整えることが私にとってとても大変なことだ。そのことで一生懸命。プリントをやるより大変なことである。
早く起きるには早く寝なければならないし、その他の時間もうまく組み立てなければならない。今まで何度も○○時に朝起きしようと思ってもできなかったことが、いよいよもって、子どもとプリントを始めたことで、本気で朝起きに向き合うことになった。
1、2、3、4日と続いたが、5日の日曜日は眠くて7時半起き。毎日やる(プリント)と決めることで、こんなにも、他の生活に変化が訪れるとは。
「セルフラーニングは一人ではできません」とありますが、私の生活時間の変化も、一人ではできなかったことかも。まだまだプリントと同じく、できるとは言えないので、しばらくこのパターンでがんばってみようと思います。
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「子どもがいることで学べる。」そんな視点で、お母さんが子どもと関わることで、らくだプリントでの学習を通して、お母さん自身の生活のリズムが整っていくのかもしれません。
なんだか嬉しくなってしまいます。
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